安保法制違憲訴訟第5回
裁判を傍聴することの大切さ
〜「安保法制違憲訴訟」第5回を傍聴して〜
「かながわ安保法制違憲訴訟 第5回口頭弁論」が2018年1月11日(木)横浜地方裁判所で行われました。 16時開廷でした。
入廷前に、傍聴席の抽選があり、抽選にはずれてしまいましたが、親切な方が傍聴券を譲ってくださいました。
おかげで、私は初めてこのような裁判の傍聴ができました。感謝申し上げます。
さて、裁判は、始まりからして、「こちらが原告」、「あちらが被告」、という説明も無く、厳粛な雰囲気が正直感じられませんでした。
原告の方から被告である国側に対して、「前回お願いした回答をいただいていないので、今お答えいただきたい。」 とのお願いがありました。被告の国側は、マスクをした女性が小さな声で、「既に回答しました。」を繰り返すばかりでした。原告席、原告傍聴席から「マスクをとって聞こえるようにしゃべってください!」と言われても、
マスクは外さず小声でやっていました。 「回答を!」「回答しました。」3回くらいそんなやり取りをして、裁判長から、「被告は書面で回答を提出して ください。はい、次…」と進められ、被告には誠意ある姿勢が見て取れないという印象でした。
裁判長も、何故、 「既に回答した」、という原告にその内容をこの場で発言するよう求めないのかな?という疑問を感じました。
明瞭明快さが裁判という場には必要ではないのでしょうか?明らかにするのが裁判なのだと思っていたのですが、あまりにも不明瞭で驚きました。
続いて、原告側から弁護士含め4名が意見陳述をしました。その通りだな…!というお話でした。しかし、被告からのコメ
ントはゼロでした。約30分弱で裁判は終わりました。
被告の国側は、違憲だとは考えないという姿勢なのがよくわかります。
*今回の裁判長:石橋俊一 裁判官:菅野正二朗、斎藤 厳 、馬渡万紀子、川野裕矢
その後、裁判所向かいの、横浜情報文化センター・小ホールにて「裁判報告集会及び憲法問題交流会」がありました。(安保法制違憲訴訟かながわの会・主催)
伊藤真弁護士の進行で、この交流会はいろんな意見が聞けてとっても良かったです。 弁護士先生からは、 「まだまだ安保法制違憲の認識が日本全国、全国民に知れ渡っていないのが現実。だから、これからますますこの裁判を日本全国24の裁判所で起こして、原告になる人をたくさん作りましょう!
」と話されました。
「何故、安保法制は違憲なのか?を皆さん一人一人が、よーくよ――く考えてみてほしい!そして、違憲陳述書を作ってほしい!」
裁判官に納得してもらえるように、皆がありのまま書いてくれた陳述書は、弁護士がちゃんと見てくれる、と、 そんなお願いもされました。裁判では違憲だという「証拠」がとにかく必要なのだ、と、教えていただきました。
その他にも参加者からいろんな意見も聞くことができとても勉強になって、賛同者の絆も感じて良かったです!
次回の裁判は、 4月26日(木)・午前11時からです。また行ってみたいと思います!
高校・大学生、若い世代、日々仕事仕事で、裁判所に足を運ぶことができずにいる人にも、日本の司法、国政の現状を見てもらって、何かを感じてほしいな、とも思いました。このままでいいのかな?ということに気が付いてほしいな、と。気がついたら、何かせずにはいられなくなるだろう、と思うので・・・!
※ 安保法制違憲訴訟を応援する署名を集めています。ご協力お願いします。