沖縄・辺野古へのツアーに参加して
写真:抗議船に乗っているところ
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沖縄の辺野古で強行される米軍基地建設に反対するツアーに参加して来ました。
1人の女性が呼びかけた3泊4日(2018年4月20日〜23日)のツアーでした。
今回はその呼び掛けに女性を知る人が、また、呼び掛け合って20人ほどが参加しました。
女性は沖縄の人たちの暮らしを壊す軍事基地建設が許せないのでした。
沖縄の人たちの反対の声を押しつぶして強行する政府が許せないのでした。
女性が知り合いの旅行社の人に頼んで、全く個人的に企画した旅行でした。
初日は那覇空港からバスガイドさんの説明を聞きながら直接辺野古の民宿に行きました。
沖縄の経済は基地によって支えられているように思っている人もいるかもしれませんが、それは全く逆でした。基地があるために逆に思うような経済発展を遂げられないでいるのでした。そして、日常的に様々な基地被害を受けてもいるのでした。爆撃機やヘリコプターなどの爆音被害、寝たばかりの幼児を起こしてしまう爆音。いつ墜落するかもしれない不安。校庭に、屋根に繰り返し落ちてくる爆撃機の部品。兵士による交通事故や犯罪(殺人・強盗・強姦など)による生活破壊。他国を攻撃する基地があるためにいつまた他国から攻撃目標にされるかもしれない危険。沖縄の人々はそう言う不安や危険に日常的にさらされているのでした。
民宿の主人はそう言う沖縄の置かれた理不尽なありように心から反対し、自分の人生の全てをかけていると言ってもいい人でした。高江のオスプレイ用ヘリパット建設はとうとう国の力で強行されてしまいました。その怒りが彼を民宿の主人にしているのでした。民宿そのものが戦いの現場なのでした
旅行の計画は盛りだくさんでした。工事を阻止するための座り込み支援。工事現場への抗議船に乗る。工事によって壊され、失われるであろうジュゴンの住む海、縄文時代から生き続けるといわれるサンゴ礁をグラスボートで見る、沖縄戦を描いた丸木俊・位里夫妻の絵を所蔵する佐喜真美術館の見学、戦争が追い詰めた悲惨なガマの現場、平和祈念館、戦死者のすべての人の名前を刻んだ摩文仁の丘の礎、平和資料館見学、国際通りの夜の交流会。
沖縄に学び、沖縄の痛みに触れる旅でした。
沖縄の自然を破壊し、沖縄の人の暮らしを打ちのめし、軍事基地建設を強行する日本政府の誤りを認識する旅でした。(石垣)